外国人参政権反対論者を批判するのはいいが・・・

外国人地方参政権に反対する人たちの馬鹿さ加減を批判するのもいいけど、その背景にある被害者意識みたいなものにもっと目を向けたほうがいいような気がする。

これは派遣村への不可解なバッシングとか、公務員に対するルサンチマンむき出しの批判とか、分配政策についてなぜかあまり歓迎的でないムード(むしろ「俺の負担が上がって嫌だな」とか考えがち)とか、歳出削減に拍車喝采するとか、そういう世論と緩やかにつながっている気がする。そもそも、他者に対して開放的になるというのは、精神的・経済的に「余裕」がないとなかなか難しいものであり、特に今の日本は終戦直後を除けば戦後で最も余裕が失われている時代である。

というか、そういう問題に全く関心を持たないで反対論者を知的高みから批判するのは、単に彼らの被害者意識を煽るだけで、少し危険だと思っている。