2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

既得権者の「改革」

日本の政治風景で非常に不思議なのは、世界的には既に学者から国家の元首にいたるまで大きな批判にさらされてる、規制緩和・民営化の「構造改革」的な政策が、依然として根強い支持があることである。大阪府の橋下知事とか、最近支持率を伸ばしている「みん…

石原都知事の理解できるところ

石原都知事「銅メダルで狂喜する、こんな馬鹿な国ない」 2010年2月26日7時30分 http://www.asahi.com/national/update/0226/TKY201002250536.html 「銅(メダル)を取って狂喜する、こんな馬鹿な国はないよ」。東京都の石原慎太郎知事は25日、バンクーバー…

年金に対する誤解について

「年金は破綻しない」は、理屈で正しく、現実で誤っている http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100225/213014/?P=3 飯田 先に年金は破綻しないという説について説明しちゃいましょう。現状の年金がなぜ破綻しないか、たしかに絶対に破綻しない…

付加価値の高い労働と単純労働の区別

日本人の「働きすぎ」はいろんなところで問題にされているが、そもそも付加価値の高い労働と単純労働を区別しなければならないのではないだろうか。 政治家、エリート官僚、芸能人、プロスポーツ選手、文学者・画家、大学の研究者、大企業の経営者、プロの投…

「ひと助け」のできない日本

ひと助け(社会的援助)の国際比較 http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/2996.html ギャラップ社の国際調査により、ボランティア活動や社会的援助についてのOECD諸国、及び中国、インド、ロシアなど非OECD諸国を含む38カ国の国際比較が行われている(データはOE…

ちゃんと説明してほしい

あと、生産性を労働生産性と言い換えても全く同じでしょ。海外で住んだりした人ならわかるだろうけど、客を客とも思わない態度がデフォルトのサービス水準に散々遭遇してたりしたら、日本へ帰ってきたらほっとするって人が多いだろ。これでどこが「日本人労…

「草食系」が増えている理由

もともと「草食系」というのは、「天然のモテ男」という意味であった。とくに必要以上の努力をしなくても、育ちのよさから来る容姿と雰囲気で、女性が勝手に寄ってくるので自然とガツガツしなくなるという、そういう意味だった。それが最近は、「バイタリテ…

今なら引き返すのは遅くない

公務員を減らすことが出来ない理由 http://d.hatena.ne.jp/keitaro2272/20100219/1266527671 社会資本を作る責任を公務員や官僚や政治家に押しつけて、配分だけはきちんと頂こうという民意が現在の負債を背負うことになった理由です。そして、責任を権限と勘…

寄付による政治は可能か

たまに、アメリカのように「政治は税金ではなく寄付で行われるべきだ」と主張する人がいる。名古屋市長の河村たかしなどがそうである。ごく少数の意見ではあるが、本来は可能であればそれが好ましいという考え方の人は、それなりにいるように思われる。 しか…

政治的なビジョンの喪失

この10年来の経済停滞の根本的な原因が、デフレとセーフティネットの脆弱さに起因していることは、ほぼ全ての人が指摘している。 つまり、物価の下落が貯蓄へのインセンティブを過剰に高めていると同時に、雇用の縮小と賃金低下を招いている。そして、教育費…

消費税論議と専門家不信

菅直人が消費税が上げる上げないで批判が起こっているが*1、そもそも増税政策を支持するかどうかが選挙の争点になるなどというのはおかしい。 乱暴な言い方をすれば、財政の仕組みというのは専門家にしかわからない。近代社会というのは、そういう専門家を「…

差別問題を語るときに重要なこと

差別する傾向のある人は差別の存在を認めない傾向がある ― Whoso is not expressly included http://han.org/blog/2010/02/post-119.html 差別を受けることのないマジョリティの地位に安住している人にとっては、差別などという重たい問題を目に見えるところ…

自己責任論をいかにして批判するか

■自己の責任ではどうしようもない事に対する自己責任 http://d.hatena.ne.jp/opemu/20100214/1266095538 今回のアフリカ関連の話題でもいくつか見かけましたが、社会的に不幸な境遇の人達に対して「社会や他人のせいにするな、努力しろ」という意見を時々見…

生活を楽にする・豊かにするということ

「経済成長」で全てが解決するかのような話をあちこちで目にするんだが、素人だから敢えて言わせてもらうが、ときどき「頭は大丈夫か?」と言いたくなる*1。 「経済成長」は生活を楽にする・豊かにするための(絶対不可欠の)手段であって、それ以上のもので…

やはり「みんなの党」は支持できない

支持率が急上昇して、にわかに注目されている「みんなの党」であるが、渡辺喜美の主張が『文藝春秋』に載っていたので軽く読んでみた。もともと意見が違うことは承知だったが、正直言って大いに失望した。 なんと、文章の7割が官僚政治批判なのだ。読む前か…

増税は経済成長を阻害しない

前にも書いたが、経済問題について説得的な議論を展開している人が、しばしば増税をナンセンスだと決め付けていることが多いのは残念なところである。 増税をするというのは、「政治的にコントロール可能なお金を増やす」ということであり、それによって失業…

大相撲のこれから

朝青龍が引退した。朝青龍の様々な「不祥事」は、相撲界をめぐる様々な環境の変化を象徴しているように思う。 親方が入門した弟子の生活から人格形成まで全て面倒見るという方法は、西も東もわからない、貧乏な家庭に生まれた田舎の中学校卒が東京に出てきた…

生活保守主義的な「改革」

橋下知事2年、本紙意識調査 年長者に圧倒的支持 公務員には不人気http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100202/lcl1002020830002-n1.htm 高支持率を維持し続ける大阪府の橋下徹知事。今回の支持率(83・2%)は、就任直後の66%(平成20年3月)…

橋下府政に対する評価

「橋下人気」衰え知らず…支持率83% 高い改革への期待 http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100126-OYO1T00410.htm?from=top 橋下知事の支持率(83%)を年代別にみると、30歳代の86%がトップで、最も低い40歳代と70歳以上でも各81%に達した…

消費税反対論批判

デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書)作者: 上念司出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/01/16メディア: 新書購入: 5人 クリック: 344回この商品を含むブログ (55件) を見る この本を立ち読みしていて頷きながら読んでいたのだが、途中で消費税反対論が…

何が悪いのかよくわからない

テレビに出てる政治評論家の連中が小沢擁護ばっかりな理由が判明しました http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1136103956 正直何が悪いのかよくわからない。もともと政治評論家やジャーナリストで熱心な「小沢ファン」というのは一定…