2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

まず若い世代の教育・福祉を

メディア的には昨年ほど盛り上がっていない「事業仕分け」だが、聞こえてくる話はますますひどくなっていると思わざるを得ない。 緊急性の高い高齢者福祉の予算を確保するために、緊急性の低い(と思われている)若い世代の教育・雇用関連の予算を削る、その…

自分の肉を食らって生き延びようとするかのようなやり方

事業仕分け第3弾前半戦 ジョブ・カード事業廃止など制度自体のあり方見直す判定相次ぐ http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00186871.html 政府の行政刷新会議による事業仕分け第3弾の前半戦が、国の特別会計を対象に始まり、「貿易再保険…

過剰に年金問題に関心を持ち過ぎ

これも何度も書いていることだけど、年金問題を年金の細かな仕組みをいじくって解決してもさほど意味がない。これは強調してもし過ぎることはない。 年金制度の健全さや持続可能性は、経済成長と雇用水準、出生率などなどに全面的に依存している。今の年金制…

同じことしか書いていないが

いつも同じことしか書いていないが、国民の基本的生存に関する部分は政府が引き受けるべきであり、精神的な満足や快楽追及に関する部分は民間にゆだねるべきである。ところが日本では、民間に福祉を委ねておきながら「貧しい人たちを食い物にしている」と非…

前々回の追記

前々回の追記として。 少なくとも、現在の失業・過労・貧困・貧困ビジネス・介護心中・孤独死などなどの問題をどう解決するかという視点に立てば、公務員を減らすべきだなどという結論には絶対にならないはず、というのが今の自分の考えである。 繰り返すよ…

自分が甘いのだろうか

菅直人の評価について、思想的・政治的な立ち位置という以前に、その人の関心領域・専門分野によって分かれているような気がする。経済学系の人や軍事・外交系の人には、ほとんど右から左まで「馬鹿」「無能」扱いだが、政治学系・社会学系の人には妙に好意…

どうなったらひっくり返るのか

図録▽OECD諸国の給与水準 社会実情データ図録 はてなブックマークhttp://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5193a.html 公務員に関するデータを見せると、やはりというか、「でも一人当たりが」「独法などが」「天下りの問題が」などと、屁理屈をつけて反発する人…

ますますわからなくなってくる

「腐敗認識指数」は、以前も存在は知っていたが、どうも怪しい感じで、あまり興味をもてなかった。しかし、あらためて眺めてみると、データが必ずしも客観的とはいえないことを踏まえれば、なかなか面白いような気がしてきた。 特に目に付くのは、人口規模と…

使えるものは使えばいいというだけの話

ときどき、「消費税増税はショックで自殺者を出す」みたいな意見を見るのだが、それは金融政策も同じではないだろうか。仕事の激増に対して賃金上げや人員増が追いつかず、少なくとも短期的には過労死・過労自殺を増やす可能性が高いし*1、少ない年金と預金…

福祉と経済成長

福祉は経済成長を阻害するかのような一部の暴論はともかく、「経済成長があってこその福祉」という言い方はより一般的にあるが、いずれにしても福祉と経済成長をトレードオフにしている点で適切なものではない。 失業保険や職業訓練などの現役労働者向けの福…

いまだによく理解できていない

この数年「地方分権」や「地域主権」の話が盛んだが、自分はその国が地方分権的な体制を選択するかどうかは、その国の「国情」によるとしか言いようがないと考えている。ドイツや北欧、アメリカなどが地方分権的な体制であるのは、これらの国の歴史的な成り…