2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

政府嫌悪とベーシックインカム

ベーシック・インカムに賛成?反対? TBSラジオ「アクセス」文字起こし Part.4(最終回)http://d.hatena.ne.jp/benitomoro33/20100129/p1 (萱野)先ほど、労働を通じて人々は社会参加をするんだという話を白石さんがしていましたが、そこに近いものがあっ…

増税しなければいけない理由

消費税率10%超に=財政再建を重視−自民・谷垣氏 http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&rel=j7&k=2010012700749 自民党の谷垣禎一総裁は27日午後、東京・内幸町の日本記者クラブで講演し、消費税率について「社会保障に特化してやっていく必要がある。われ…

民意が反映される政治

「民意が反映される政治」というマスコミの常套句は反吐が出るほど嫌いであるが、自らの不安や不満が政治にまったく代表されていないという疎外感を抱えている人が多いことは確かであろう。この疎外感の内容を探っていくと、以下の二つにまとめることができ…

「停滞容認論」について

今朝の読売新聞の「思潮」に、「経済成長」や「GDP」で幸福が測れる時代ではない、という趣旨のことが書かれてあった。個人的にも、「経済成長」を声高に言い募る人は、はっきり言って好きになれない*1。いわゆる「停滞容認論」は、内容的には凡庸なとこ…

菅直人がここまでひどかったとは

消費増税「鼻血も出ないほど無駄なくした後」 菅財務相 asahi.com 2010年1月21日21時15分 http://www.asahi.com/politics/update/0121/TKY201001210456.html 菅直人副総理兼財務相は21日の衆院予算委で、増大する社会保障費を賄うための消費税増税について…

米本位制的な財政理解

2000年代以降、「江戸ブーム」なるものが緩やかに続いている。どちからというと、あまり興味もなく冷ややかに眺めていたほうだが、しかし江戸時代に対するイメージというのはなかなか馬鹿にできないと思うときがある。 例えば税金の話を聞いていると、江戸時…

小沢一郎の子供っぽさ

小沢氏だんまり、資金問題語らず 党道連会合であいさつ http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100122ATFS2202K22012010.html 民主党の小沢一郎幹事長は22日、札幌市で開いた党北海道連のパーティーであいさつしたが、自身の資金管理団体「陸山会」の土地購入…

「財政危機」はもううんざり

財政非常事態宣言 ― 経済コラムマガジン http://www.adpweb.com/eco/eco599.html鈴木内閣は不況で税収不足なのに景気対策に迫られる窮地に立った。大蔵省は、鈴木政権の公約である1984年の赤字国債からの脱却を断念した。さっそく朝日新聞は「財政、サラ金地…

それでも湯浅氏に与したい

つまり、製造業派遣を禁止してみても、現実に仕事がない以上は失業がなくなるわけではありません。後の文章を読むと、派遣を禁止すれば派遣で働いていた人が正社員になれるというわけではないことは湯浅さんも(当然ながら)理解しておられるようですが、仮…

何が適切な「成長戦略」なのか

「成長戦略」という言葉にはどうしても違和感がある。経済学者の人には怒られるかもしれないが、やはり「成長」というそれ自体は批判不可能な言葉を突きつけられると、「成長」の阻害要因でしかないような無能力者や弱者を切り捨てていくようなイメージが、…

外国人参政権反対論者を批判するのはいいが・・・

外国人地方参政権に反対する人たちの馬鹿さ加減を批判するのもいいけど、その背景にある被害者意識みたいなものにもっと目を向けたほうがいいような気がする。これは派遣村への不可解なバッシングとか、公務員に対するルサンチマンむき出しの批判とか、分配…

外国人地方参政権問題

民団や総連の組織力は壊滅的でしょうね。以前に比べれば。だからこそ少ないパイの奪い合いなんですよ。組織の維持/生き残りに必死になる。年間1万人(ぐらいかな)帰化して、配偶者の8割が日本人である状況を鑑みれば、当然の帰結なんですが。総連つぶしを…

財政再建目的の増税には反対

いずれにせよ最終的には、政府債務が維持できるかどうかは、大増税(および大幅な歳出削減)が実行できるかどうかという政治的な問題にかかっている。これを実行するには強い政治的リーダーシップと健全な民主主義が必要だが、わずか5%の消費税を上げるか上…

貧困者バッシング

派遣村のやつらを徹底的に尾行してみた http://www.tanteifile.com/diary/2010/01/09_01/index.html 予想していた通りとは言え、こいつらになぜ税金が使われるのかと思うと怒り心頭だ。 パチンコ屋から出てきた入所者を直撃。 (中略)国が悪いんじゃない。…

給食費未納問題の胡散臭さ

給食費を払わない親 ― 名古屋の行政書士 落合健太郎の日記先日、ある人と話した時に、こんな事を聞かれました。 「おちけんさん、おちけんさんのところは、来年から小学校らしいけど、給食費払うの?」 あぁ、そうですね。 給食費を払わない人がいるのは知っ…

古典的な自由主義と「新自由主義」の違い

「新自由主義」というのは、ある種の知識人にとっては究極の仮想敵になっているのだが、この概念があまりに融通無碍に使われすぎているという印象は否めない。そこではここでは、自分の頭の整理のために、「新自由主義」が古典的な自由主義とどう違うのかを…

どうも経済学とは相性が悪い

「株主主権」「株主至上主義」の正体 ― 47thの備忘録 http://d.hatena.ne.jp/ny47th/20100107/1262875882 まあ、そういうわけで真面目に書こうと思うと、やっぱり大変な分量になりそうなんで、はしょったりなんだりしていてぐだぐだしてきましたが、私が言いたい…

消費税引き上げ示唆: タイミングがあまりに悪すぎる

行政刷新相「消費税上げ、11年度税制改正で」 仙谷行政刷新相は6日、東京都内での講演で、今年末までに決める2011年度税制改正で、消費税率引き上げを含む税制の抜本改革を実施すべきだとの考えを表明した。 仙谷氏は11年度予算の財源確保について…

専門知の振りをした世間知

「専門知」と「世間知」の対立は、近代社会の宿痾とでもいうべきものである*1。特に現代社会においては、学問の専門分化(タコツボ化)が進み、専門家の議論がより高度で難解になる一方で、専門家に対する社会的威信や影響力が傾向的に低下している。その結…

民主党の「第三の道」

民主党の新成長戦略について、各方面から批判が多い。 「第三の道」と「第一の道」との根本的な違いが曖昧とか、内容自体は福田・麻生政権でも出ていたもので新味に欠けるとか、実行性が乏しいなどというのはその通りとしても、方向性自体は賛成してもいいと…

年賀状の習慣がなくならない理由

元日配達の年賀状、3年ぶり減=日本郵政 日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)は1日午前、原口一博総務相を招き、郵便事業発祥の地である日本橋支店(東京都中央区)で年賀状の配達出発式を開いた。元日に全国で配達される年賀状は前年比0.5%減…