2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

さっさと破綻してもらったほうがいい

消費税増税を世論の逆風の中で何年も前から言い続けている人はまだいいとして、本当に反吐が出るのは、ついこの間まで「徹底的に無駄を削らなければ国民は納得しない」と言っていた連中である。こういう連中は、「利権の構造」をテレビで事細かに解説して政…

とりあえず今の主張

1)財政再建は第一義的には「経済成長」で解決すべきで、増税とくに消費税で解決すべきではない。「経済成長」の手段は専門家に任せるしかないが、今のところ「インフレ目標」政策が比較的説得力があるように思う。 2)高齢者福祉への緊急財源は、所得税累進…

こちらが馬鹿なだけ?

本当に頭が痛いなあ・・・。 増税するというのは、民間企業やNPO・ボランティアが対処できない人たちへの資源配分の手段であって、増税しないというのはそうした人たちへの資源配分を(少なくとも当面は)しなくてもよい、福祉や教育は頑張って自分でお金…

少し逆進的であるくらいのほうがいい

税は担税力の高いところから真っ先に徴収すべきだという意見が強いのだが、自分は若干違う意見を持っている。それは、担税力を前提としつつも、日本社会で生活・活動している人が可能な限り等しく負担するような制度にすべきだ、ということである。 税が単純…

何を考えているかがよくわからない

小野善康氏がネット上の経済論壇でボロクソに叩かれているけど、小野氏の経済理論がそのまま明日にでも実行されるというのならともかく、そんなことはまずない(有り得ない)し、2年間は消費税が上がらないことは確実だし、「今は供給側ではなく需要増が大…

国民のほうが財政危機をわかっている??

先日、ある「政治評論家」が消費税増税に賛成する世論を見て、「国民のほうが財政の危機的状況をよくわかっている。バラマキ政策に乗るほど国民はバカではない」と論評していたが、聞いてて非常に腹が立ってきた。 もし世論が「財政危機だからしょうがない、…

右翼と財政再建主義

財政再建論者である与謝野馨が右派政党である「たちあがれ日本」に参加したのは、最初は意味がよくわからなかったのだが、考えてみると財政再建優先主義というのは、「国家」という有機体の生存が個々人の生存に優先されるべき、という点で右翼に通じるもの…

消費税を選挙の争点にするな

消費税で菅首相「早くて2、3年かかる」 http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20100622-644300.html 菅直人首相(63)は21日午後、官邸で記者会見し、財政再建のための消費税率引き上げ時期について「早くても2、3年、もう少しかかる…

逆進的でも累進的でもどうでもいい

消費税が逆進的だとか何だとか、つまらない批判が多すぎだと思う。高所得者の負担を増やすことに異論はないし、現行の財政再建主義的増税論も断固反対だが、今の反消費税増税論者の議論もおよそ納得できるものではない。 私に言わせれば、逆進的であるという…

今は財政再建などをやっている場合ではない

昔から消費税増税には賛成の立場だったのだが、現状は思い描いた通りになっていないどころか、むしろ真逆とも言える方向になっているので、一言(ではすまなくなったのだが)書いておきたい。 増税しても負担は増えない 税は、医療・介護・年金・育児・教育…

最近の財政政策動向

最近の財政政策の動向のメモ書き。 1)構造改革派 民営化と規制緩和を徹底化し、官僚・公務員など公共セクターの雇用を大幅に削減することによって、企業と労働者の生産性を向上させることができれば、増税しなくても経済成長によって健全財政が可能であると…

家計感覚の増税論

繰り返し書いてきたが、日本のサヨク政党が、非武装非同盟の安全保障談義で票が稼げなくなって以降、社会的負担をしてこなかった専業主婦または今や高齢者となった専業主婦の台所感覚という、消費税アレルギーを最大限に利用して勢力を維持してきた。短期的…

増税と経済成長

今日本で消費が停滞しているとしたら、介護や教育費など「いざとなったら金がかかって大変」という将来不安や、「ブラック企業」にでもしがみつかないと生きていけない、という状況が背景にある。だから増税しても、医療・介護・育児・教育・雇用の分野のセ…

経済学と福祉の相性が悪いという不思議

今の日本(世界でも?)で経済学と福祉の相性が悪いというのは不思議である。経済学者は「再分配」の必要性は理解しているし、福祉論者も経済成長の重要性を否定しているわけではないのだが、見ていると相互に議論がかみ合わないことが多い。 経済学のなかに…

価値観の対立と言うしかない

今は「フレクシキュリティ」の議論が周知なので、そういう誤解は少なくなっているが、それでも福祉国家が経済のグローバル化や労働規制緩和と矛盾するかのような議論が、依然として散見される。 説明するまでもないが、労働市場の健全な流動化を達成しようと…

感謝ソングが流行する背景

もともと歌そのものをあまり聴かないほうだが、最近「ありがとう」の歌が流行していることは、さすがにわかる。多くの人は自然に聴いているかもしれないが、戦後流行歌謡史を振り返ってみても、明らかにこれは前代未聞の異常な現象である。家族や友人への感…

どうもごく少数派

これは勝間和代氏も言っていたことだが、なぜか日本では携帯電話、牛丼、コンビニ、ファミレス、家電量販店などなど、ひとつの「売れている」分野に多くの企業が参入して過当競争になってしまう。やはり、こうなってしまう最大の理由は、日本の労働者が低賃…

共感せずにはいられない

鳩山首相が辞任したが、保守派のよくある物言いになるけど、やはり最近の「民主主義」はどうも単なる無責任な好感度調査に成り果てている気がする。 まず理念や利害によって自発的に組織された団体・集団に個人が参加し、そうした理念や利害を代表する政治家…